FUGO Ver.2019.3.8.0 を公開いたしました。
今回のアップデートでは、主に、プラグインの「一括置換」機能の操作性を改善しました。また、 クレームの従属関係のチェック機能を強化するとともに、チェック結果の表示をよりわかりやすく表示するようにしました。他、細かな不具合を修正いたしました。
FUGOのバージョンアップ内容
新たな機能の追加
符号表のコピー(出力)機能の改良
デフォルトの設定では、符号表をコピーした際、以下のように、符号が縦に並ぶ形式でコピーされます。
1 :カウント値 10 :液晶表示パネル 11 :光源 12A :光源ブロック
今回のアップデートで、以下のように、横に並ぶ形式でコピーが可能となりました。
1:カウント値、10:液晶表示パネル、11:光源、12A:光源ブロック
<符号表を横書きしたい場合の設定方法>
FUGO画面上部の「ツール」→「設定」(もしくは、下記ボタン)をクリックし、
設定画面で、「符号表」を選択し、「出力形式」の設定項目のうち
符号を改行で区切らないに、チェックを入れてください。
その下の「改行の代わり」の項目には、符号と、符号との区切り文字(下記例における、1と10の区切り文字。この例の場合は「、」)を指定できます。
1:カウント値、10:液晶表示パネル、11:光源
なお、符号と符号の名称との区切り文字(下記例における「…」)は、従来どおり、上図の箇所で設定してください。
1…カウント値、10…液晶表示パネル、11…光源、
<「符号表をコピー」ボタンの振る舞い(仕様)変更>
従来、
- 「符号表をコピー」ボタンをクリックすると、画面上の表示に従って赤色、青色表示箇所に記号(●や▲)をつけてコピー
- 「符号表をコピー」ボタン横の「▼」をクリックすると、【符号の説明】を作成するさいなどに便利な形式などでのコピー機能をメニュー表示
としていましたが、今回のアップデートで
- 「符号表をコピー」ボタンと「▼」のどちらをクリックした場合でも、「符号表をコピー」するための機能をメニュー表示する
仕様に改めました。
メニューに含まれる「クレームに含まれていない符号に印をつけてコピー」機能を用いることで、クレームに含まれている符号のみをまとめた【符号の説明】を手軽に作成することができます。
詳細は、マニュアル(【符号の説明】の半自動作成) をご参照ください。
従属項の発明のカテゴリチェック
請求項(以下、クレーム)のクレーム末尾の記載が、従属クレームの末尾の記載と異なっている場合に、注意喚起(青色表示)する機能を追加しました。
改善
クレームの従属関係のチェック結果(修正すべき内容)をわかりやすく
色(赤色もしくは青色)がついた項目をクリックした際に、FUGOがエラーと判断した内容を明記するようにしました。
画面左側の上部に、赤文字で、修正が必要な理由、もしくは記載の確認と場合によっては修正が必要な理由が表示されます。
【エラー一覧】に表示されるマークについて
それぞれ以下の意味を示しています。
- ⒤
- 参考情報を示します。
- ✅
- 修正が必要な可能性がある事項を示します。実際に修正が必要かはケースバイケースのため、内容の確認を推奨いたします。
- ⚠
- 高い確率で、修正が必要な事項を示します。FUGOの誤判定の可能性もわずかながら含まれます。
- ❌
- 確実に、修正が必要な事項を示します。
プラグイン「一括置換」機能の操作性を改善
プラグイン「一括置換」は、明細書の実施形態を、ミスなく素早く記載するための機能です。
本プラグインをつかうと、実施形態中で、「★」などの記号+符号(例えば、「螺旋状ネジ11」を「★11」)と記載した箇所を、まとめて本来の名称に置きかえることができます。実施形態において、符号の名称を「★」などの記号に置き換えて入力することで、名称のタイプミスをふせぐとともに、タイピング量を大幅に削減することができます。
詳細は、プラグイン「一括置換」の使い方をご参照ください。
以下、本バージョンアップでの改良点となります。
一括置換時の操作ミスを防ぐためのUI改善
一括置換時に符号部分の打ち間違いを防ぐため、「置換後の名称」のみを確認・入力できるようになりました。置換後の符号には、置換対象(置換前)のものがそのまま適用されます。
編集作業が必要な箇所の明示
画面右側「コメント」欄に、編集する必要が旨を表示します。
置換後の名称として、複数の候補がある場合に対応
複数の候補がある場合、置換後の名称に候補が列挙されます。複数候補が表示された状態では、置換は実行できません。ダブルクリックで編集(名称候補から不要なものを削除)してください。
「置換後の名称」の編集をお手軽に
名称の記載箇所をダブルクリックすることで、そのまま編集することができます。
一括置換の誤実行の防止機能
「置換後の名称」に複数の候補が列挙されたままの欄が存在する場合や、空欄が存在する場合には、一括置換を実行できないようにしました。
プラグイン「数と単位のリスト」の精度改善
より多くの単位表記に対応しました。
不具合の修正
各種例外ケースへの対応
例外ケースで、エラーが発生する問題を解消しました。
ダウンロード
設定で「常に最新版の情報を配信」を選択している場合、FUGOは自動的にアップデートされます。
手動でアップデートを行う場合、製品ページより最新版をダウンロードの上、上書きインストールしてください。