【概要】
FUGO Ver.2.5.58を公開いたしました。FUGO公式ページよりダウンロードして頂けます。
今回の主な変更点は、下記の通りです。
- 新機能
- プラグイン『【要約書】のチェック』機能のデザイン変更
- 改善
- 請求項の先行詞チェック機能の改善(検出速度の向上)
- 改善
- 長い明細書※をチェックする際の動作の改善
- ※ 長い明細書: 数100ページに及ぶような長文の明細書や、数十個を超えるような請求項数の多い明細書。
- 不具合修正
- 細かなバグ修正
【変更点詳細】
プラグイン『【要約書】のチェック』機能のデザイン変更
FUGO画面、左上の「プラグイン」から呼び出せます。
旧来のサイズ固定の大きなウィンドウをやめ、他のプラグインと同様のデザインに統一しました。ウィンドウサイズを可変とし、チェック結果などをリスト表示するように改めました。
プラグインの画面上部には、記載不備に関する指摘が、
画面下部には、【要約書】中に含まれる符号の一覧(符号表)が表示されます。
色分け表示の意味は、
- 赤色
- 「要 注意」 誤っている可能性が高いことを示しています。
- (符号表の場合、明細書中の記載と名称が異なっていることを示します。)
- 水色
- 「要 確認」 誤っている可能性があることを示します。
- (符号表の場合、明細書中の記載と名称が部分一致しているが完全に同一ではないことを示します。)
請求項の先行詞チェック機能の改善
実質的に意味のない従属関係のチェックを省略するようにし、チェック速度を改善しました。
この変更により不要なチェック結果がリスト表示されることが抑えられ、チェック結果を活用し易くなっています。
長い明細書をチェックする際の動作の改善
長い明細書データを読み込んだ際、チェックが始まるまでの間、画面が固まったようになる現象を起きづらくしました。
また、請求項数があまりに多い(数百を越えるなどの)場合向けに、請求項の先行詞チェックをオフにするオプションを加えています。
このオプションは、FUGOの画面上部「ツール」→「設定」→「全般」 に「クレームの前置詞(前記)チェックを行わない」から設定が可能です。
不具合修正
符号抽出時に、"【図"で始まる行全体が、抽出対象から外れる不具合を修正しました。
これにより、全文を対象として符号の抽出を行う場合、【図面の簡単な説明】中に符号が記載されていても検出できるようになりました。
【既知の不具合】
次期Ver.にて解決済みの不具合
Ver.2.5.58では、以下の不具合が確認されています。
- 全般
- 特許請求の範囲のみをコピーした際、請求項の従属関係の記載に不備があるとチェックが実行されない。(エラーが発生する。)
- 要約書プラグイン
- 実際よりやや多い文字数が表示される。(改行が2文字としてカウントされる。)
- 誤記のチェック
- 指定文字数(デフォルト:120文字)以上の長文のチェックが機能しない。
これらの不具合については、次期Ver.2.5.69(近日公開予定)にて修正しておりますので、公開までしばらくお待ちください。
未解決の不具合
また、以下の不具合が確認されています。
- クレームのチェック
- 先行詞のチェック結果を選択時、画面左側に表示されるクレームにおいてチェック箇所が正常にハイライトされないことがある。(1つ前に選択したチェック結果のハイライトが表示される。)
この問題については、現在対策を検討中です。
応急策としては、以下の方法でハイライトが正常に表示されます。
応急策としては、以下の方法でハイライトが正常に表示されます。
- 再度チェック結果を選択する。
- FUGOの画面サイズ、またはFUGO画面の左右を仕切る仕切り線の位置を変更する
ユーザーの皆様にはご不便おかけしたしますが、以上の程どうぞよろしくお願い致します。