FUGO News

特許明細書チェックソフト FUGO に関する最新情報をお届けいたします

FUGO : 符号表において、部材名(名称)を正しく認識させる&不要なものを除外する

対象: FUGO Ver.2.4.0


Ver.2.4.0より、
符号表の作成における符号の抽出精度を
ユーザーの方自身の手で改善させられるようにしました。

具体的には、下記の単語を手動登録できるようにしました。
  • 符号の名称(部材名)とみなす単語
  • 符号表から除外する単語
以下では、これらの単語の手動登録機能について説明します。


【手動登録機能に関して】

現状、 FUGOは、符号表を作成するにあたり
例えば、ひらがなを含む名称のものなど、
符号を拾えないものがあります。

具体例で説明すると、例えば、
明細書中に「ひらがな部材12」といった名称(「ひらがな部材」)と符号(「12」)の組み合わせがあった場合、

FUGOは、「ひらがな部材」を1単語とは認識できず、
作成する符号表には、
名称を「部材」、符号が「12」
として表示されてしまいます。


上: 明細書のデータ例
下: FUGOでの検出例(「部材12」として検出)

そこで、今回実装した機能の1つ目が
FUGOで正しく検出できない単語を、強制的に部材名(名称)として検出させる機能です。

FUGOの設定より、「部材名とみなす単語」リストに、
検出させたい名称を、ユーザーの方に手動で登録して頂くことで、
名称と符号の組み合わせを正しく検出できるようになります。

上記例の場合では、「ひらがな部材」をリストに手動登録することで、
FUGOは、「ひらがな部材」「12」と正しく検出できるようになります。


今回実装した2つ目の機能は、「部材名とみなさない単語」を登録する機能です。
FUGOの設定より、「部材名とみなさない単語」リストに
単語を手動登録することで使えます。
FUGOは、
「部材名とみなさない単語」リストに登録された用語と一致する
名称を検出した場合、符号表の一覧に表示しなくなります。

この機能は、符号表に表示されるとチェック作業が煩雑になるような用語を
登録していただくことを想定しています。




【手動登録方法】

FUGO画面上部の「ツール」→「設定」を選択し、
設定ウィンドウ 左部より「β版機能」を選択してください。

設定画面

編集ボタンをクリックすると、
「部材名とみなす単語リスト」と「部材名とみなさない単語リスト」のそれぞれのリストファイル(実体はテキストファイルです)をWindowsの関連付けに従って開きます。
通常、メモ帳が起動します。

編集ボタンをクリックした際の、画面表示例
各リストの編集(登録)の仕方は、以下の通りです。
  • 手動登録したい単語を、
    • 1行につき1単語登録してください。
  • すでに入力されている単語で登録したくないものは、
    • 行の先頭に「//(スラッシュを2つ)」入力する(コメントアウトする)か
    • 行ごと削除してください。
  • ファイルを保存したのち、閉じてください。
  • ファイル保存後、次のチェックより反映されます。
    • (FUGOの再起動は必要ありません)

【手動登録に関するアドバイス】

「部材名とみなす単語」としては、以下のものを推奨いたします。
  • 「ひらがなを含む部材名」で、正しく検出できなかったもの
    • 上記例
  • 正しくは部材名(1単語)であるのに、FUGOが、部材名と符号に分けて検出するもの
    • 例: 化学式 
      • (※下付き文字は無視して入力してください)
    • 例: アルファベットのみからなる略語
    • 例: カタカナとアルファベットからなる用語

「部材名とみなさない単語」 については、
FUGOはデフォルトで、「時間」「時点」などを登録しています。
検出したい場合には、これらの単語については、
コメントアウトもしくは削除してください。