FUGO Ver.2018.9.20.1 を公開いたしました。
今回のアップデートでは、大幅に各種チェック機能を改善しました。主には、チェック精度の大幅改善と、処理速度の向上を行っております。その他、動作安定性を改善しています。
目次
FUGOのバージョンアップ内容
改善内容
「前記」チェックの精度改善
クレーム(特許請求の範囲)に関するチェック機能のうち、「前記」などの先行詞のチェック精度を改善しました。
(要件)+「側」、や(要件)+「同士」などの単語がクレーム中に存在する場合でも正しく先行詞の記載不備をチェックできるようになりました。
※ 100%の精度で正しくチェックできるわけではありません。うまく検出できない場合はお問い合わせフォームよりサンプルを添えて、ご報告頂けますと幸いです。今後の改善に活用いたします。
[New!] 日本語の表記ゆらぎの自動チェック機能の高速化・精度改善
「誤字・脱字」タブの表記ゆれ(いわゆる「表記ゆらぎ」)のチェック機能に関して、カタカナのみからなる用語の表記揺れを自動で検出する機能を改善しました。
従来に比べ、表記ゆれの検出精度を改善しつつ、処理を大幅に高速化しています。
なお、自動的に検出された表記ゆれは、末尾に「(自動検出)」の文字が付けられます。(表記ゆれ検出用の辞書に登録した用語が検出された場合には、末尾に何も付きません。)
従来、この機能は検出精度・処理速度ともに納得のいく性能が出ていなかったため、β版扱いとし、デフォルトでOFFとし、オプションでON/OFFを設定できるようにしていました。
今回の改善に伴い、本バージョンから、常に本チェックを行う仕様に変えています。
「出現頻度」タブにおける表記ゆらぎの自動チェック機能の精度改善
「出現頻度」タブにおいて、表記のゆらぎと思しき箇所を青色でハイライトする機能の検出精度を改善しています。
このチェック機能は、表記ゆらぎの自動チェック機能に比べ、エラーの検出率は劣ります(誤検知の可能性が高くなります)が、カタカナ以外の文字を含む用語の表記ゆらぎのチェックにご活用いただけます。
[New!] 英語の表記ゆらぎの自動チェック機能の実装
英文明細書を読み込んだ場合、
「誤字・脱字」タブの表記ゆれ(いわゆる「表記ゆらぎ」)のチェック機能に関して、英単語の表記揺れを自動で検出する機能を改善しました。
なお、自動的に検出された表記ゆれは、末尾に「(Auto Detected)」の文字が付けられます。(表記ゆれ検出用の辞書に登録した用語が検出された場合には、末尾に何も付きません。)
[New!] 電子出願で使用できない文字のチェック機能追加
「誤字・脱字」タブに表示される誤記などのチェック機能の1つとして、特許庁への電子出願で使用できない文字をチェックする機能を実装しました。
赤色でハイライト(強調表示)されます。
※ この機能は、比較的よくみかける『電子出願で使用できない文字』を検出するものです。あらゆる『電子出願で使用できない文字』を検出するものではありません。
不具合の修正
2件以上の明細書データを連続して読み込んだ場合にエラーが発生する不具合の修正
チェック処理の実行開始直後に、2件以上の異なる明細書データをFUGOに取り込んだ場合(クリップボードにコピーした場合、または「強制的に読み込み」ボタンをクリックした場合)に、エラーが発生する不具合を修正しました。
ダウンロード
FUGO及びFUGO.rewriteは自動的にアップデートされます。*1
手動でアップデートを行う場合、各製品ページより最新版をダウンロードの上、上書きインストールしてください。
FUGOの場合
FUGOのマニュアル
FUGOのマニュアルを大幅改定いたしました。
FUGOの機能の詳細説明、ユースケースを用いた活用方法の紹介、FUGOの機能に関するFAQ、FUGOのライセンスに関するFAQなど、各種ドキュメントを1つにまとめました。
FUGOに関する疑問点の解消にご活用ください。
FUGO 取扱説明書 — FUGO説明書 2018 ドキュメント
*1:FUGOは「設定」→「アップデート」から「常に最新版を配信する」を選択いただいている場合に、今回のアップデートが即座に自動適用されます。