FUGO News

特許明細書チェックソフト FUGO に関する最新情報をお届けいたします

FUGO Ver.2.6.0

【概要】

FUGO Ver.2.6.0を公開いたしました。FUGO公式ページよりダウンロード可能です。

今回のメジャーバージョンアップでは、英文明細書(PCT出願用の明細書やUS公報など)のチェック機能を大幅に強化いたしております。

英文明細書のチェック機能に関する主な変更点は、下記の通りです。
  • 新機能
    • クレームの従属関係を解析可能に
    • ユーザー辞書を用いた誤記の検出を可能に
    • ユーザー辞書を用いた表記のゆらぎの検出を可能に
    • プラグイン: クレームツリーの表示
    • プラグイン: クレームに記載された符号の一覧表示
  • 改善
    • 符号の抽出精度 (英文の場合)
その他の変更点は、下記の通りです。
  • 新機能
    • 括弧の対応関係がとれていない段落の抽出機能を追加
  • 新機能
    • ユーザー辞書ファイルの編集エディタを内蔵
  • 不具合修正
    • 段落番号が1つも振られていない場合に、誤記の検出がされないバグの修正

【変更点詳細】

クレームの従属関係の解析、クレームツリーの表示

「クレーム」タブの上段において、
各クレームの「従属関係(独立、Multi、Multi)」と「従属請求項」が表示可能です。
また、従属関係が不適切なクレームは、赤色で表示されます。
(発明の名称については現在は非対応です。)

画面左上部「プラグイン」からクレームツリーのウィンドウを呼び出せます。
なお、従属関係が不適切なクレームが1つでもある場合には、クレームツリーは表示されません。

ユーザー辞書を用いた誤記、表記のゆらぎの検出

英文明細書をチェックする際に、ユーザー辞書に基づいて、誤記、及び表記のゆらぎがチェック可能になりました。
ユーザー辞書ファイルに、NGワードや、間違いやすいミスなどを登録してお使いください。
ユーザー辞書ファイルの編集は、FUGO画面上部の「ツール」→「設定」から可能です。
「...」は、ユーザー辞書ファイルの場所を指定できます。(ネットワークドライブなどにユーザー辞書ファイルを配置しておくことで、チーム間で共有可能です。)
「編集」で、ユーザ辞書ファイルを編集できます。
ユーザー辞書ファイル(テキストファイル)の記載方法は、日本語の場合と同様です。

ユーザー辞書ファイルの編集用エディタ

設定からユーザー辞書ファイルを「編集」する際に、専用のエディタを呼び出すようにしました。(従来は、メモ帳が起動するようになっていました。)

専用エディタでは、コメント行や、先頭に●、▲をつけた行が色分けされます。
また、全角空白、タブが可視化されます。
これらの仕様により、辞書ファイルの視認性を改善しています。

画面下「OK」をクリックで、エディタ上での変更が保存し、エディタを終了します。
「キャンセル」をクリックした場合、エディタ上での変更を保存せずに、エディタを終了します。

括弧の対応関係がとれていない段落の抽出機能

括弧の対応関係がとれていない(括弧を閉じ忘れているなどの)段落を抽出するようになりました。
抽出された段落は、「誤記」のタブにて確認できます。